人気のビッグスクーターに乗るための免許
2000年頃から日本のバイク市場で急激に人気が高まったのがビッグスクーターブームです。
ビッグスクーターはそれまで50cc以下など小排気量のバイクが主流だったスクータータイプのバイクを大きくしたもので、面倒なクラッチ操作をすることなく大型バイクの快適な走りを体感することができます。
火付け役となったのはヤマハの「マジェスティ」で、250ccという扱いやすい排気量に上質なスポーツセダンとして華々しくデビューしました。
マジェスティシリーズにはやや排気量の低い「マジェスティS」という155ccのタイプもありますが、いずれも普通二輪免許の免許区分となっています。
バイクに乗りたいけれどもクラッチ操作が面倒で長距離を乗ることができないというようなライトユーザーにとってこのマジェスティのようなビッグスクーターは大変便利で、マジェスティに乗りたいためにバイク免許を取得するというような人もいたほどです。
ヤマハのマジェスティに続く形で、スズキの「スカイウエイブ」やホンダの「フォルツァ」「PCX150」などといった有名なスクーターがリリースされ、現在では新車・中古車合わせかなり選択の幅が広がっています。
意外に取得が難しいと後で気づくことも
全く無免許の状態からAT限定普通二輪免許を取得しようとする場合、自動車教習所で受けることになる講習は実技が15時間、学科が26時間となっています。
これは通常の普通二輪免許と比較して実技講習が4時間少なく設定されているのですが、かといってAT限定が圧倒的に楽かというとそういうわけではないようです。
正式な統計データではないのですが、既にMT車の免許を取得しているベテランライダーさんにビッグスクーターを使用して教習所やダイレクト受験で行われる実技試験と同じ科目を試してもらった場合、かなり高確率で失敗をしてしまうようです。
バイク本体を両足で挟み込んでバランスを取るMT車と違い、ハンドル操作がメインで車体を移動させるビッグスクーターは細かい操作がしづらく、一本橋やS字スラロームのような動きをマスターするためには独特の感覚に慣れなければいけないためです。
ですのでもし「MT車は取得が難しいからAT限定にする」という考えて選ぶなら、そうそう思ったとおりに進まない可能性があるということは理解しておいてもらいたいです。
先に小型限定の免許がある人などは、便利なダイレクト受験でAT限定普通二輪免許を目指すこともあるようですが、失敗をしてしまうと一気に2万円程度の費用がかかってしまうことを考えると、最初から教習所でしっかり教えてもらう方法をとった方がよいかもしれません。