硬派な男性的なバイクづくりを続けるカワサキ

カワサキは東京都築地で創業された、造船所をもとにしたバイクメーカーです。
日本4大メーカーであるホンダ、ヤマハ、スズキがいずれも浜松市をルーツにしているのに対し、カワサキは東京発のメーカーということで一種独特の創業歴をしている会社です。

大手造船会社であった川崎重工がオートバイを製造するようになったということもあり、非常にエンジン性能にこだわった力強いバイクを数多くリリースしています。

1980年代くらいをピークに日本でもサーキット場でのモーターレースが大流行したのですが、その後スポーツとしての人気が下火になるにつれ、大手メーカーがGPから次々と撤退していきました。

しかしカワサキは現在もまた積極的にレースに参加を続けており、トレードマークであるカワサキグリーンが表彰台を独占している様子も多く見かけます。

普通レース用車輌は非常に排気量が多く、素人が乗るには扱いづらい点が多いことから「レーシングレプリカ」として一般公道用に改良をしたバイクとして販売します。

しかしカワサキはレースで使用したバイクにほとんど手を加えない状態でそのまま一般向けに販売しているというところに大きな特長があります。

代表的な車種としてはZZR-1400RやZX10X、1400GTRといったものがあります。
これらはいずれも新車でのメーカー小売希望価格が160万円を超えるというかなり高額のモデルとなっており、そのままサーキットで走れるほどの性能です。

カワサキがもう一つ得意としているのがオフロード向けのバイクで、こちらもモトクロスレースで使用されたモデルがほぼそのままの形で販売されています。

カワサキのオフロードタイプの人気車種としてKLX250やDトラッカーといったものがあり、比較的小さめの排気量ながら機動性が高く悪路もどんどん進んで行ける力があります。

マンガなどにもよく登場してくるカワサキのバイク

バイクファンやバイクに多少興味のある人の中では、カワサキというメーカーはあまり評判はよくありません。
これは昔からヤンキー系のマンガにカワサキのバイクがよく登場しているためで、なんとなくカワサキ=暴走族の乗る車というイメージがつきまとってしまっています。

有名な車種としては「ゼファー400」というものがあり、こちらは湘南を舞台にしたヤンキー漫画では必ずと言ってよいほど出てくるモデルです。

同じように「バリオス」もマンガ「GTO」でクローズアップされた高回転バイクとして、そうした系統の人には強烈に好かれていますが、そうでない人にはややイメージが悪いようです。

どちらにしろカワサキのバイクは構造が独特で、初心者にはおすすめできないバイクです。
通向けのマニアックなバイクメーカーと言ってもよいかもしれません。