遊び心にあふれるスズキのバイク
スズキは静岡県浜松市で織物業としてスタートをした企業です。
創業はなんと明治42年(1909年)と古く、戦中戦後も織物業として長く事業を行ってきました。
転機となったのが昭和27年(1952年)のことで、当時二代目社長であった鈴木俊三氏が自分の趣味の釣りをするために自動二輪を開発したことに始まります。
静岡県浜松市と言えばホンダをはじめとし、当時世界的に流行していた自動二輪車の開発工場が数多く存在していた場所でした。
その中において現在までバイクメーカーとして残ったスズキは非常に高い技術があったと言えます。
そうした歴史を持つスズキのバイクは現在でも他のメーカーとは異なる遊び心が感じられるものが多く、個性的なデザインのバイクとして日本のみならず世界中から愛される存在となっています。
スズキのバイクとしてここ近年のヒット作を挙げれば、まず1980年台に起こったレーサーレプリカ(現在のスーパースポーツ)ブームの火付け役となった「RG0250Γ(ガンマ)」があります。
1980年代はモータースポーツの人気が高く、一般向けのバイクでもレーサーレプリカタイプが市場を圧感していましたが、その最初の流行を作り出したのはスズキでした。
その後もブームが落ち着いたあともSSタイプではスズキの人気は根強く、世界最速として売り出した「隼」や「GSX400S kATANA」といった個性的なモデルがリリースされ現在も中古市場で高値取引をされています。
実は小型車にも使いやすい名車が多い
スズキが得意としているのはSSタイプだけではありません。
スズキはバイクメーカーとしてだけでなく軽自動車を扱う四輪車メーカーとしても有名であり、小型で燃費のよいタイプの車輌を作る技術に非常に長けています。
スズキはバイクメーカーとして営業を開始して以来積極的にバイクレースに参加するなど意欲的に高性能エンジンの開発を進める一方で、一般のバイクユーザーの裾野を広げるためのバイク開発も行ってきました。
その象徴となっているのが「コレダ」というモデルで、昭和29年(1954年)に売り出すことでそれまでバイクに乗らなかった女性から普段乗りバイクとしての支持を受けました。
スクターなどの小排気量のバイクにおいては、2003年に発売された「チョイノリ」や原付2種の名車「アドレスV125」など、近距離を移動するときに非常に便利なバイクがいくつもあります。
他にも数年前に起こったビッグスクーターブームで注目された「スカイウエイブ650LX」といったものも近年のヒットバイクで、時代のニーズを掴んだ魅力的な車種の開発に優れたメーカーであると言えます。